237-31 ツツジ科 スノキ属
常緑または落葉の低木。葉は互生する。花冠はつぼ形または鐘形で、先端が浅く4-5裂、または基部まで深く裂け、裂片が著しく反り返るものもある。果実は甘酸っぱく熟す。クランベリーやブルーベリー、コケモモ、ビルベリーなどの果樹を多く含む。
1.コケモモ ~ Vaccinium vitis-idaea var. minus ~
コケモモ~苔桃~
花冠は鐘形 淡い紅色を帯びた白色 先端が4裂する
液果は球形 赤く熟す
葉は全縁 新緑色 光沢がある
撮 影 : 1枚目:奥白根山 2013. 7. 6. 2枚目:五色ヶ原 2014. 7.30
3枚目:早池峰山 2012. 8.11 4枚目:チロルアルプス 2016. 7. 2
Memo: 北海道、中部地方以北、四国の亜高山帯上部~高山帯の林縁や草地、岩礫地に生育する常緑小低木。地下茎は地中を這い、よく分岐する。葉の縁は全縁で表面は光沢がある。花は赤みを帯びた白色で下向きにつく。花冠は鐘形で、先端が浅く4裂する。果実は甘酸っぱく、生食したり、ジャムや果実酒にする。
2.クロマメノキ ~ V. uliginosum ~
クロマメノキ(黒豆の木)
花は白色~淡紅色 花柄も赤みを帯びる
花冠は筒状つぼ形 先端が浅く5裂する
花冠は筒状つぼ形 先端が浅く5裂する
黒く熟した果実 ブルーベリーの仲間でアサマブドウとも呼ばれる
撮 影 : 1~2枚目:四阿山 2014. 6.24. 3~4枚目: 奥白根山 2013. 7. 6
3~4枚目:御岳山 2011. 7.22. 5枚目 : 湯野丸山・烏帽子岳 2015.10. 1.
Memo: 北海道、中部地方以北の亜高山帯~高山帯の砂礫地・岩礫地の草原や高層湿原、低木林の縁に群落をつくる落葉小低木。葉は全縁で、両面は無毛。表面はやや青みを帯びた緑色だが、裏面はやや白みを帯びて網目模様の葉脈が目だつ。花は白色または淡い紅色で下向きにつく。花冠は筒状のつぼ形。液果は球形~楕円形で、熟すと藍黒色となる。甘酸っぱく、生食の他ジャムや果実酒になる(長野県ではアサマブドウとして食用にされる)。
3.クロウスゴ ~ V. ovalifolium ~
クロウスゴ (黒臼子) 黒紫色の果実 葉は全縁
撮 影 : 早池峰山 2012. 8. 11.
Memo: 北海道、中部地方以北の亜高山帯~高山帯の針葉樹林の中や縁に生育する落葉低木。若い枝には著しい稜があり緑色。枝先が赤みを帯びこともある。花は緑白色(赤みを帯びることもある)。花冠はつぼ形で先端が浅く5裂する。液果は熟すと黒紫色となり、白粉をかぶる。
4.マルバウスゴ ~ V. ovalifolium var.shikokianum~
マルバウスゴ(丸葉臼子)
花冠は扁平なつぼ形 葉縁に細かい鋸歯
花冠の先端は浅く5裂する 果実の先の凹型のへこみが餅つきの臼に見える
撮 影 : 1、3枚目:五色ヶ原 2014. 7. 30. 2枚目: 月山 2011. 7.17
4、5枚目:大日岳 2013. 9.21.
Memo: 中部地方以北の日本海側のハイマツ林やその林縁に生育する落葉低木。葉の縁には細かい鋸歯があり、脈は裏面に隆起する。花の色は緑白色で、花冠は扁平なつぼ形。果実は熟すと黒紫色となる。
5.オオバスノキ ~ V. smallii ~
オオバスノキ (大葉酢の木)
つぼ形の花冠の先端は浅く5裂 反り返る
花冠の色は黄緑色で筋状に赤みを帯びる
撮 影 : 1~2枚目:月山 2014. 7. 5. 3枚目:月山 20 11. 7.17
Memo: 北海道、中部地方以北の亜高山帯~高山帯低木林やハイマツ林の林縁に生育する落葉低木。前年の枝先から総状花序を伸ばし、黄緑色で筋状に赤みを帯びた花を1~4個付ける。花冠は鐘形で、先端は浅く5裂し先は反曲する。果実は熟すと黒紫色となる。
6.ウスノキ ~ V. hirtum ~
ウスノキ(臼の木)
5稜ある卵状球形の果実
液果は赤くに熟し、やや5角に角ばる
撮 影 : 1、2枚目:御岳山 2011. 7. 22. 3枚目: 山形市野草園 2013. 7.13.
Memo: 北海道、本州、四国、九州の北部の山地の日当たりの良い岩場に生育。若い枝は緑色になり稜がある。花は前年の枝先から1-2個下向きにつける。花は黄緑色で赤みを帯びた鐘形する。液果はあかく熟す。萼筒は広い鐘形で、5稜がある。先端は広がって5裂し裂片は広3角形となる。
次回へ ・・・・・ 続きます
2017-02-07 06:00
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