エリカ・カルネア [ツツジ科]
237-41 ツツジ科 エリカ属
1.エリカ・カルネア ~ Erica carnea ~
トレチーメの苦灰岩大地の岩場に広がる Erica carnea の群落
濃いピンク色の花冠
2.ドワーフ・ヒース
次回へ ・・・・・ 続きます
コケモモ(苔桃) [ツツジ科]
237-31 ツツジ科 スノキ属
常緑または落葉の低木。葉は互生する。花冠はつぼ形または鐘形で、先端が浅く4-5裂、または基部まで深く裂け、裂片が著しく反り返るものもある。果実は甘酸っぱく熟す。クランベリーやブルーベリー、コケモモ、ビルベリーなどの果樹を多く含む。
1.コケモモ ~ Vaccinium vitis-idaea var. minus ~
コケモモ~苔桃~
花冠は鐘形 淡い紅色を帯びた白色 先端が4裂する
液果は球形 赤く熟す
葉は全縁 新緑色 光沢がある
2.クロマメノキ ~ V. uliginosum ~
クロマメノキ(黒豆の木)
花は白色~淡紅色 花柄も赤みを帯びる
花冠は筒状つぼ形 先端が浅く5裂する
花冠は筒状つぼ形 先端が浅く5裂する
黒く熟した果実 ブルーベリーの仲間でアサマブドウとも呼ばれる
クロウスゴ (黒臼子) 黒紫色の果実 葉は全縁
マルバウスゴ(丸葉臼子)
花冠は扁平なつぼ形 葉縁に細かい鋸歯
花冠の先端は浅く5裂する 果実の先の凹型のへこみが餅つきの臼に見える
撮 影 : 1、3枚目:五色ヶ原 2014. 7. 30. 2枚目: 月山 2011. 7.17
5.オオバスノキ ~ V. smallii ~
オオバスノキ (大葉酢の木)
つぼ形の花冠の先端は浅く5裂 反り返る
花冠の色は黄緑色で筋状に赤みを帯びる
撮 影 : 1~2枚目:月山 2014. 7. 5. 3枚目:月山 20 11. 7.17
Memo: 北海道、中部地方以北の亜高山帯~高山帯低木林やハイマツ林の林縁に生育する落葉低木。前年の枝先から総状花序を伸ばし、黄緑色で筋状に赤みを帯びた花を1~4個付ける。花冠は鐘形で、先端は浅く5裂し先は反曲する。果実は熟すと黒紫色となる。
6.ウスノキ ~ V. hirtum ~
ウスノキ(臼の木)
5稜ある卵状球形の果実
液果は赤くに熟し、やや5角に角ばる
撮 影 : 1、2枚目:御岳山 2011. 7. 22. 3枚目: 山形市野草園 2013. 7.13.
次回へ ・・・・・ 続きます
ツルコケモモ(蔓苔桃) [ツツジ科]
237-30 ツツジ科 ツルコケモモ属
1.ツルコケモモ ~ Oxycoccus quadripetalus ~
ツルコケモモ ~蔓苔桃~
葉は革質で互生し、裏面は粉白色。茎はミズゴケの中を分岐しながら這って広がる。
花冠は4全裂 先端が反り返る
2.シロバナツルコケモモ ~ O. quadripetalus f. oblongicarpus
シロバナツルコケモモ(白花蔓苔桃)
次回へ ・・・・・ 続きます
シラタマノキ(白玉の木) [ツツジ科]
237-29 ツツジ科 シラタマノキ属
1.シラタマノキ ~ Gaultheria pyroloides var. miqueliana~
シラタマノキ(白玉の木)
卵~球形のつぼ形の ~ 花 ~
果実 ・・・潰すとサロメチールの臭いがする・・・
果実
イワハゼ(岩黄櫨)
花柄の萼は濃い紅色で、長い開出毛がある
花冠の先は外にカールする
赤い果実
次回へ ・・・・・ 続きます
ウラシマツツジ(裏縞躑躅) [ツツジ科]
237-28 ツツジ科 ウラシマツツジ属
1.ウラシマツツジ ~ Arctous alpina ~
ウラシマツツジ(裏縞躑躅)
球状の液果は熟すと黒紫色になる。
葉の表面は葉脈がへこみ、裏面で突出する。そのため、いちじるしい網目模様が目立つ。
高山では最も早く紅葉する
ハイマツの緑色や岩の灰色、空の青色を背景に紅葉が目立つ
次回へ ・・・・・ 続きます
ミネズオウ(峰蘇芳) [ツツジ科]
237-27 ツツジ科 ミネズオウ属
1.ミネズオウ ~ Loiseleuria procumbens ~
ミネズオウ(峰蘇芳)
厚い葉を対生する 花冠は上向きに開く
花冠の色は赤みを帯びた白色
花は3~5個つくというが、7~8個つくものもあるようだ
次回へ ・・・・・ 続きます
チシマツガザクラ(千島栂桜) [ツツジ科]
237-26 ツツジ科 チシマツガザクラ属
1.チシマツガザクラ ~ Bryanthus gmelinii ~
大群落 チシマツガザクラ ~千島栂桜~
ウラシマツツジ(葉)に混じって咲く チシマツガザクラ
花冠は4裂して平開する
蕾は鮮やかな紅色でよく目立つ
次回へ ・・・・・ 続きます
イワヒゲ(岩髭) [ツツジ科]
コメバツガザクラ(米葉栂桜) [ツツジ科]
ジムカデ(地百足) [ツツジ科]
ヒメシャクナゲ(姫石楠花) [ツツジ科]
237-22 ツツジ科 ヒメシャクナゲ属
1.ヒメシャクナゲ ~Andromeda polifolia ~
ヒメシャクナゲ(姫石楠花)
花冠の色は薄い紅紫色
葉は同じツツジ科のシャクナゲに葉が似ている
撮 影: 奥白根山 2013. 6.29.
Memo: 北海道と本州中部地方以北の亜高山帯~高山帯の湿原に生える、高さが10~30cm位の常緑小低木。花は枝先に数個下向きにつく。花冠は淡紅紫色のつぼ形で先端が5裂する。別名ニッコウシャクナゲともいうらしい。
次回へ ・・・・・ 続きます。
ツガザクラ(栂桜) [ツツジ科]
237-21 ツツジ科 ツガザクラ属
北半球の高山や寒帯に分布する常緑小低木。茎は地面を這い、上部が斜上して線形の葉をつける。枝先に散形花序をつくり、2~10個の鐘型またはつぼ形の花をつける。花冠の先端は浅く5裂する。ツガザクラ属は交雑しやすく、2種以上が生育しいるところでは両者の性質をもついろいろな段階の雑種が見られる。
1.ツガザクラ ~ Phyllodoce nipponica ~
ツガザクラ(栂桜)
花冠は鐘形で帯紅白色 萼片と花柄は紅紫色
葉は “ツガ” の葉に似ている
蒴果は上を向く
撮 影: 1枚目:五色ヶ原 2015. 7.29. 2、4枚目:奥白根山 2013. 7. 6.
3枚目:月山 2014. 7. 5.
Memo: 本州、及び四国の亜高山帯~高山帯の岩場や礫地、草地に生育する常緑小低木。日本固有種。7~8月頃、枝先に2~6個の花を横向きまたは下向きににつける。花柄は長さ1~2.5cmになり、微毛と腺毛が生える。花冠は帯紅白色の鐘形で浅く5裂する。花柄と萼片は紅紫色で、萼片は5裂する。
2.アオノツガザクラ ~ P. aleutica ~
アオノツガザクラ(青の栂桜) ~雪どけ直後の木曽駒ヶ岳の千畳敷カールの大群落~
花柄と萼は帯緑黄色 花柄には腺毛が密生 花冠の先端は反り返る
花冠は壺形 先端は浅く5裂
撮 影: 1枚目:木曽駒ヶ岳 2011. 7.30. 2枚目:木曽駒ヶ岳 2013.10.12.
3枚目:大雪山旭岳 2012. 7.24. 4枚目:五色ヶ原 2014.7.29.
Memo: 北海道から本州中部地方以北の高山帯の草地や岩礫地に生育。日本の代表的な高山植物の一つ(「日本の高山植物」より)。雪田周辺に大群落をつくる。花柄と萼は帯緑黄色で、萼片の縁を除いて腺毛が密生する。花冠は口が狭まった壺形で、先端はごく浅く5裂し、裂片は反り返る。蒴果は上向きにつく。
3.オオツガザクラ ~ Phyllodoce x alpina ~
オオツガザクラ(大栂桜)
萼片の色がやや錦色を帯びているように見える ・・・・・ 一部をUPすると
萼の色が赤みを帯びている ・・・・・ (アオノツガザクラは緑を帯びた黄白色だが)
撮 影: 五色ヶ原 2014.7.29.
Memo: ツガザクラとアオノツガザクラの自然雑種。二つの違は以下の通り。
ツガザクラ :花冠は鐘形で帯紅白色。 花柄や萼は帯紅紫色。 萼はほぼ無毛。
アオノツガザクラ:花冠は壺形で帯緑黄白色。花柄や萼は帯緑黄白色。萼は腺毛がある。
白馬連峰、立山、五色ヶ原、木曽駒ヶ岳、北岳などには2種が入り交じった群落があり、それぞれの形質をもった様々な段階の雑種が見られるという。
4.エゾノツガザクラ ~ P. caerulea~
エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)
典型的な(?)エゾツガザクラ ・・・ 花冠は長楕円状のつぼ形、外側に腺毛
大雪山にはアオノツガザクラとエゾノツガザクラの様々な段階の交雑種がある
撮 影 : 1~3枚目: 大雪山旭岳 2012.7.24. 4枚目:奥白根山 2013. 8.24.
Memo: 北海道と本州の岩木山、早池峰山、月山などの高山の湿った草地や雪渓の周辺に生える常緑小低木。花柄と萼は紅紫色で両方に腺毛が密生。花冠は長楕円状~楕円状のつぼ形、外側に腺毛があり、先端が浅く5裂する。
5.コエゾツガザクラ ~ P. caerulea f. yezoensisi ~
エゾツガザクラとアオノツガザクラの交雑種 ・・・ コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)
花冠の色は薄く、外側は無毛
花冠はつぼ形で、色は薄紅紫色がかった白色
撮 影 : 大雪山旭岳 2012.7.24.
Memo: 基準種のエゾノツガザクラとアオノツガザクラの自然交雑種。基準種より花冠が小さく、花冠の外面がほとんど無毛。花冠の色や形、花冠の腺毛の有無、萼片や花柄の色など両者の性質をいろんな変異がある。
6.ニシキツガザクラ ~P. caerulea var. yezoensis ~
ニシキツガザクラ(錦栂桜)・・・?
萼・花冠は無毛 花柄・萼の色は赤みがかった黄色
花柄や萼に、紅紫色が若干残っている
花冠はアオノツガザクラに似ている 花柄・萼の色は紅紫色が~黄白色
撮 影 : 1~3枚目:月山 2014.7. 5. 4枚目:白山 2012.10. 6.
Memo: アオノツガザクラの変種だが、アオノツガザクラとエゾノツガザクラトの雑種起源と考えられているようだ(「日本の高山植物」より)。同図鑑のは花冠の色が赤色系・しぼり状のニシキツガザクラが報告されている。上の4点の花冠は何れも淡黄白色なので、同定にかなり問題は残る。
次回へ ・・・・・ 続きます。