オキナグサ(翁草) [キンポウゲ科]
303-15 キンポウゲ科 オキナグサ属
北半球の暖帯以北に広く分布し、日本では2種(オキナグサ、ツクモグサ)が生育。直立または斜上する太い根茎がある。根出葉は、羽状複葉~掌状複葉~3出状の複葉となる。根出葉の腋から花茎を立てる。茎につく葉は3枚が輪生する。若い時の葉は長い白毛で被われる。花後に花柱の長い白毛がさらに伸長し、羽毛状になる(イチリンソウ属との違い)。
1.オキナグサ ~ Pulsatilla cernua ~
栽培のオキナグサ(翁草)
茎や花には全体的に白い毛で覆われる
花後は種子が付いた白い綿毛となる
撮 影: 1枚目: 山形市野草園 2013. 5. 9. 2~3枚目: 北欧の旅の途中で 2012. 7. 3
Memo: 山地の日当たりのよい草原や河川の堤防などに生育。根出葉は2回羽状複葉で長い柄で束生し、小葉はさらに深裂する。茎葉は3枚が輪生し、無柄で基部が合着し、先は線状の裂片になる。全体的に白い長い毛におおわれる。花期は4~5月。花茎の先端に暗赤紫色の花を1個つける。開花の頃はうつむいて咲くが、後に上向きに変化する。花弁にみえる萼片は6枚で、外側は白い毛でおおわれる。
2.オキナグサの仲間 ~ Pulsatilla apiifolia ~
チロルアルプスの大草原(遠くの黄色の花はキンポウゲの仲間)
茎頂に杯形の単花を付ける 葉や茎は白毛に覆われている
撮 影: 1~2枚目: チロルアルプス・ホッホデルゼン 2016. 7. 2.
3枚目 : チロルアルプス・ホーエムート 2016. 7. 3.
Memo: 日当たりの良い草地でアルカリ状の土壌の土地に好んで生育。根生葉は長い柄をもち束生し、茎葉は3枚が輪生する。葉は3出複葉で小葉は2回3出複葉に裂ける茎葉共に白毛に覆われる。
次回へ ・・・・・ 続きます
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